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庭造りに熱中するきっかけは、パンジーやビオラの種まきからでした。園芸店で「簡単よ。赤玉土に蒔けばいいのよ。」と見知らぬ人の一声をまにうけて。いざ蒔いてみたら、春には30センチもの大株になって咲いてくれて!味をしめて毎年蒔くうちに、種まきの愉しさにどんどんはまり込んでいったのです。 さて、その種まきの利点とはどのようなことでしょうか。 1.小さな種から大きく育てる愉しみが味わえること。つまり生命を育む喜びですね。 2.まだ、園芸店に並んでいない品種を咲かせることができること。 3.たくさんの苗を得ることができること。 3番については、もちろんたくさんできすぎて困るというご意見もあるかと思います。でも、たくさんできれば、例えば本格的なハンギングバスットにも惜しげなく使えますね。また、デルフィニュームのように難しいものでもたくさんできた苗を庭のあちらこちらに”試しに”という気持ちで植えこんでおけば、どれかはうまく環境があって立派に咲いてくれることもあります。 種は通販を使って入手しています。通販のカタログが届いてすぐに申しこんでおかないと、新種の種などは売り切れてしまうこともしばしばです。 さて、苦労して得た種をうまく発芽させるにはコツがあります。それは、種を入手したら必ず蒔く直前まで冷蔵庫に入れておくこと、それから、覆土の有無を必ず種袋で確かめること、発芽まで絶対に土を乾かさないことの3点です。それでもうまく発芽しない場合は種が悪かったと思ってあきらめます。(笑) ただし、種まきには、落とし穴がありました。それは、色彩計画がめちゃくちゃになリがちということ。あれもこれもと欲張って蒔くうちに、いつのまにか庭はとりとめの無い色彩であふれかえって。特に、きついオレンジ色には要注意。マリーゴールドを育てた時の教訓から、私は自分の庭の色彩計画からはみ出た色の種は入手しないよう厳重に心がけています。 戻る
カラースキムとも言われていますが、単なる個々の花の色合わせではないというところに気付くまで、大変な時間を要しました。 まず、基調色についてですが、うちの場合は今はブルーと白と決めています。ブルーや白は、たくさんあっても決してうるさくなることはありませんし、他のどんな色とでもシックな感じで調和してくれることがその理由です。特にブルーの花は少ないので、何かブルーで美しいものを見かけたらすかさず入手するようにしています。例えば、タマクルマバソウ、ニゲラミスジェイキル、アガパンサス、ラベンダーセイジ、ビバーナムティナスなどです。 そしてあとは、コーナーごとに、主となる色合いを決めています。例えば、南は赤、西は黄色、出窓下のボーダーはピンクというように。 しかし、いくら入念に色合いを定めても色であふれかえった庭は、けっして安らげる庭とはなりません。多すぎる色は、人を疲れさせるのです。そこて、背景となるグリーンがたいへん重要となってきます。うちでは後で述べる樹木とカラーリーフを意識的に取りいれるようになりました。とくに斑入りや銅葉、黄金葉などのカラーリーフは、花が少ない時期に大切な庭の要素となってくれます。これらの変化に富み滴るような緑の中でこそ、花々の美しい色合いが冴えるのです! 色彩計画を考えるにあたっては、他に、植物のテクスチャー(質感)や葉の形なども重要です。これらは、自分で組合せを考え出すにはなかなか難しいので、バラクラを訪れたときや本や雑誌を見ていていいなあと思ったものを丸ごと真似してみるようしています。いろいろ試していくうちにその中から自分の庭と感性にぴったりの組み合わせが庭の中に必然的に残っていきます。 戻る
”庭の約束”、それが球根です。私の庭には膨大な量の球根が植えられています。どれも、植えた本人がたとえ植えたことを忘れていたとしても、毎年必ず律儀に芽を出して、それぞれの季節に存在感のある美しい花を咲かせてくれます。 ボーダーには、植えっぱなしでも咲いてくれるものを特にたくさん植えています。例えば、チオノドクサ、シラー、水仙、ブルーベル、ユリなどというように。例外は、チューリップ。この花だけは地植えを少なくし、コンテナに他の草花と寄せ植えするようにしています。花後の葉がどうしても見苦しく、また、植えっぱなしでは美しい花を翌年も愉しめる保証が無いからです。 球根類は、どうしても花後の葉が枯れるまでが気になります。そこで、隣に球根の開花後、大きくなって球根の葉を隠してくれるものを意識的に植えています。自然に主役が交代して、ボーダーの美しさが保たれると言う計算です。 それから、花後に草木灰をお礼肥えとして与えておくことが、「葉ばかり茂って花が咲かない」という悩みを解決するためのひとつの方法でしょう。 ムスカリのような小さな球根は、ばらばらと豆まきのようにボーダーにばらまいて、自然のお花畑のように咲かせるのも楽しいです。 戻る
宿根草はたいへん重要な庭のアイテムですね。薔薇の名脇役であるクレマチス。後でも紹介しますがシェードガーデンの代表選手であるホスタ。それから、冬から春にかけてかかせないのがクリスマスローズ。これらは、何年もかけて大株に育っていくのを楽しみます。 そして、ジギタリスやデルフィニュームなどの背の高い花々も忘れてはいけませんね。この2種は、本来ならば宿根草ですが夏越しが難しく、2年草として毎年種を蒔いて育てています。 毎年秋を彩ってくれるセイジたちも大切な庭の住人です。耐寒性が弱いものが多く、秋に挿し木してフレーム内で越冬させるか、寒さのよけられる家の壁際に植えて露地で越冬させています。 戻る
種まきから始まった私の庭造りですが、球根、そして宿根草と庭のアイテムが増えるにつれ、だんだん確固とした骨格が欲しくなってきました。そこで、まず導入したのが、低木たちです。 黄色の斑入りの葉が冬も美しいアオキサルフレア。白の斑入り葉が美しい矮性ミズキのコルヌスアルバエレガンティシマ。西洋ニワトコ(エルダーベリー)の斑入り種マドンナ。斑入りのグミギルドエッジ。それから斑入りや黄金葉のヒイラギをいろいろ。スモークツリーも忘れてはいけませんね。 薔薇の後、庭の主役をつとめるアジサイたち。とくにアナベルや柏葉アジサイは大好きな花木です。 最近、見つけたビバーナムティナスという冬に青い実のなる低木。鉢で大切に育てて庭におろす予定です。 そして低木の次は、なんといっても庭に高さと緑陰をもたらしてくれる高木たちの出番です。 黄金の葉が春から秋まで美しいハリエンジュフリーシア。白い樹肌が魅惑的なシラカバジャックモンティ。評判の斑入りミズキコルヌスコントリバータバリガエータの幼苗も植えてみました。 樹木の良さは、草花とは違った存在感とそのもたらしてくれる季節感でしょうか。そして、ほんの数週間庭を彩ってくれる様々な草花たちの背景となって、庭をさらに奥深いものにしてくれます。 ただし、樹木はいったん植えたら、簡単には植えかえるというわけにはいきません。梅雨時の毛虫に悩まされて抜く羽目になった山茶花の生垣にはたいへんな労力を強いられました…。樹木が育ってからの日照などもよく考えぬき、庭作りの方向性もしっかり定まってから樹木を選んでもいっこうに遅くないと思っています。 戻る
樹木が育ってくると、どうしても日がよく当たらない場所が年々広がっていきますね。でも、ご安心あれ。植物の中には、日当たりのよいところではかえってよく育たないシェード向きのものもたくさんあるのです。 早春の庭に彩りをくれるクリスマスローズ。春から秋にかけて、存在感のある美しい葉が魅力のホスタ。 ユリとその名脇役であるアスチルベ。グランドカバーとしてたいへん優秀なアジュガ。日本の美しい植物であるツワブキ。スカルプチュアプラントとして、たいへん迫力のあるアカンサス。そして。忘れてならないのは、アジサイたち。 これらのたいへん魅力的な植物たちは、みーんな木漏れ日のような半日陰が大好きです。そして、花時以外でも葉の形や斑に特徴のある美しいものばかり。 私の庭の西側ボーダーも、ハリエンジュフリーシアの成長に伴って、半日陰の部分が多くなってきました。そこで、一面に植えたのがクリスマスローズオリエンタリスの小苗たち。何年か後には、大株に育って早春を彩ってくれることでしょう!庭のどんな場所にも、その場所に適した植物が必ずあるもの。試しにという気持ちでいろいろ植え付けてみれば、どれかがきっとその場所を気に入って、毎年立派に育っていってくれるのです♪ 戻る
みなさん、ご存知の本ばかりだと思いますが、たくさんの園芸関係の本の中から、特によく取り出して使っている本、庭づくりをする上で大きな影響を受けた本を厳選して紹介しています。 【図鑑として育て方や高さ耐寒性などを調べるときに便利な本】
【庭造りのお手本として植物の選定や組み合わせがとても参考になった本】
【堆肥づくりの参考書】
【バラの庭づくりの参考書】
【子どもと一緒に読みたい本】
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