小田急線玉川学園駅から奈良北団地を経てこどもの国方面へ向かう道の途中、坂を下りきったところに自転車さんがあります。その交差点を自転車屋さんがあるほうに曲がるとすぐ、バラの苗がいっぱい並んでいる家があります。それが村田ばら園さんです。駐車場はありませんから、いつもその辺の路上に遠慮がちに車を止めて。 ごく普通の住宅の前庭と、傾斜地に造ったかなり広めの裏庭に、魅惑的なバラの苗がひしめき合うように並べられているのがこの”村田ばら園”です。 エントランスには、ちょっと大きめのつる物の苗がいっぱい。ついこの間行ったときには小輪房咲きのつるバラたちが可憐に咲いていました。あれこれ、品種名が書いてある札を気にしながら奥に進むと左手に小さな石の階段が。秘密の花園への入り口です。階段をおりきったところで、驚くほどたくさんのバラの苗の数にまず圧倒されます。もう、花の時期は終わっていましたが、品種名の札を見てみると、あるわあるわ、見ただけで心ときめくバラの名前があそこにもここにも。オールドローズを中心に、ネット上でも話題になったバラたちがいっぱい。まさしくここは、禁断の園…。 別に押し売りされるわけでは決してないけれど、行ったら最後、何も連れて帰らないためには相当な覚悟が必要です。あまりにも誘惑が多すぎて。 一番奥の少し高くなった場所には、小さな温室があります。雨をよけられるようになっていて、植え替えなどの作業のコーナーもあります。こちらでいつも熱心にバラたちのお世話をしていらっしゃるのが村田晴夫さんの奥様。(後姿の写真の方です。腰につけた剪定バサミと帽子がキマッテらっしゃいます。)気さくな方で、苗を選ぶときの相談に気軽に応じてくださいます。豊富な経験に基づいたアドバイスはとても的確で説得力があります。望みの品種があるときは、最良の状態のものをさっと選んでくださって。その品種の性質や育て方についても、その場で即、教えてくださるのでとても参考になります。 ちょこちょこお邪魔して、バラのお話をするのがとても楽しいです。日が暮れかかるまで時を忘れて話しこむときもあって。バラの無農薬栽培についても嬉しいことに支持をいただきました♪ 村田晴夫さんですが、私はまだ一度もお目にかかったことがありません。奥様の話では、今はほとんど”山のばら園”で仕事をしていらっしゃるそうです。時々は、こちらにもいらっしゃっているとのこと。奥様は、「普通の人よぉ。」って微笑みながらおっしゃっていましたが、やはりあの”テーピング”をした手を持つあの方に一度でいいからお会いしたいもの。 ちょっと足を伸ばして中央道を小淵沢まで走ればそこに”山のばら園”が。そこでは、村田さんご本人にお目にかかれる確率がとても高くなるとか。村田さんのファンの方、ぜひぜひいらっしゃってみてくださいね♪
8月の最初の日に山のばら園さんに行ってきました。 夏のばら園は、どの苗にもみずみずしい緑の葉がたっぷりと茂り、愛情深く育てられていることが伝わってきます。 村田さんの薔薇園に行くといつも薔薇の葉の美しさを感じます。 勢いよく伸びるシュートにも力強さを感じました。 夏も次々と咲く花の摘み残りが可愛らしく咲いていました。 花色も暑い東京とは違って鮮やか。 可憐な花々に心揺り動かされます。
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