シジュウカラの一族


何気なくかけた巣箱に、
シジュウカラが毎年巣作りをするようになリました。
この子達が無農薬の庭造りに一役かってくれているのです。



ホームセンターの催しで、野鳥の会の方から無料でいただいたシジュウカラの巣箱をかけたのは、庭造りを始めて間も無い、早春のころでした。
主人の作るウッドデッキの傍らで、シジュウカラのつがいが巣作りをはじめ、初夏の終わりには、巣立っていきました。
それから、毎年、つがいが家の庭で子育てをするようになり、夏になると一族を引き連れて、バラにたかるチュウレンジ蜂の 幼虫を食べに訪れるようになったのです。おかげで、初夏から夏にかけて、虫たちの被害が激減しました。今かけてある巣箱は、息子が夏休みの宿題にと作った2代目です。
はいってくれるかどうか心配でしたが、早春にはちゃんと巣作りをし始めました。もちろん息子も大喜び。

シジュウカラのほかにも、さまざまな小鳥たちが庭に来ては、虫を食べてくれています。
庭に小鳥を呼ぶ工夫をすることをぜひおすすめします。

シジュウカラの巣の中は、こんなに綺麗にいつのまにと思うくらいの気持ち良さそうなベッド。早春に、たいへん警戒しながらの巣作りの後、つがいが協力して卵を温め、やがて孵化。それからは親鳥たちは大忙しの日々です。ほとんど数分に一度の割合でつがいが交代で餌となる青虫を運んできます。早朝には、庭のバラの枝の間を渡り歩いて虫を探す姿も見かけました。巣作りのころはあんなに警戒していたのに、子育てのころになるとすぐそばにいる私たちには目もくれずに巣穴へと飛びこんでいきます。その姿のけなげで可愛いこと!やがて巣の中からはっきりと可愛いヒナたちのさえずり声が聞こえるようになります。そしてその声が庭中に響き渡るくらいに力強くなってくると、いよいよ巣立ちの時期です。ひなたちが巣立つ瞬間はなかなか目撃することはかないませんが、さえずり声がぱたりと巣箱から聞こえなくなることでそれとわかります。しばらくの静寂の後、夏に、もう一度つがいが入ることがあります。


2001年5月10日。朝、ヒナ達が巣立つその瞬間に立ち会いました!まず、見つけたのは、この子です。玄関先でさえずり声がするので近寄ってみると、壁に誘引したマダムアルフレッドキャリエールというつる薔薇の茂みの中でおびえたようにじっとしていました。高い梢では親鳥が激しく鳴いています。それに答えるように巣箱の中からまだこれから飛び立とうとするヒナたちの声が響いて。近くの茂みからもすでに巣だったヒナの声が聞こえてきます。


巣箱の中から、用心深く外の様子を確かめるヒナ。恐ろしいことにすぐ近くの屋根の上に大きなカラスが2羽いて、低空飛行もたびたびしながらじっと巣立って行くヒナを狙っていました。


半分体を乗り出した状態。勇気をだして!と声をかけたくなります。このあと、ばさばさと羽音を立ててほんの一瞬で巣立っていきました。しかし、まだ羽が弱くて親鳥ほどすばしっこく飛べません。すぐ近くの薔薇の茂みにさっと逃げ込んでいきます。カラスも、そうやすやすとは、茂みの中のヒナを捕らえられずにいて。緊張の一瞬です。


巣箱から出て、まず近くのハナミズキの枝でひといきつくヒナ。小さな心臓の高鳴りが聞こえてきそうです。まだ、カラスは、すぐ近くにいます。


この子は、最後から2番目に巣立った子です。とりわけ用心深い性格の子で、巣箱から出てくるのにとても時間がかかりました。いよいよ出てからは、庭の鉢の陰で、最後になってしまった兄弟のヒナをじっと待っているかのようでした。この日、全部で6羽のヒナが巣立って行きました。最後のヒナが巣立つまで、親鳥はずっと高い梢からヒナを呼ぶようにさえずっていました。



こちらは、MAYUさんのお庭に来てくれたメジロのつがいです。仲良く餌をつつく姿がなんともいえずかわいいですね!MAYUさんは、野鳥の餌付けをされていて、冬には毎日たくさんの小鳥たちが庭を訪れてくれるそうです。メジロには、柿やみかん、シジュウカラには、ひまわりの種や脂身がよいとのこと。私も餌付けをしていますが、こんな素敵な写真はなかなか撮ることができません。シャッターチャンスを逃がさずカメラに収めることができるMAYUさんは本当にすばらしい方ですね〜〜〜。
画像をクリックするとMAYUさんのHPに!

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