うどん粉対策レシピ 私流


2005年春。

kajinyさんの”米フリ作戦”の提案を応用して、
米ぬかと砂糖水を使うとうどん粉病が治せてしまう..という驚きの実験を
じょうないさんという静岡のバラ生産者さんが試みてくださいました。

ただ、うどん粉が消えても
葉が痛むことがあり、
実用化には、レシピの開発が必要とのこと。

私の庭では、実験したくてもうどん粉病が出にくいのですが、
新しく購入した株に待ちに待ったうどん粉病が出現!
早速、米シュガー作戦をやってみることに♪

私なりのレシピでやってみたところ、
確かに簡単にうどん粉がおさまり、
葉の痛みも最小限に抑えられそうな見通しが出てきました。

実験の過程と成果をここに記します。

まず用意したのは、500ミリのペットボトルと黒砂糖。
黒砂糖は、ミネラルたっぷり、微生物の大好物、天恵緑汁にも利用されていますね。
スプーンに半分ほど入れて、ごく薄い黒砂糖水を作ります。



溶かすとうっすらと色がついています。



この黒砂糖水をハンドスプレーに移して。



これは、うちの庭に来たばかりのHT。
1週間もたたないうちに、こんなふうにうどん粉がでてきました。
まだ初期の状態です。



うどん粉が出ていた葉にシュシュとかけてみると、玉のようにはじかれました。



次に、この砂糖水に、ほんのひとつまみの米ぬかを入れました。



よく混ぜてしばらくおき、米ぬかを沈殿させます。



この米ぬか黒砂糖水の上澄みをハンドスプレーに移して



このように初期のうどん粉が出ている葉に



シュシュとかけてみました。



砂糖水だけをかけたときと違って、はじかれません。
米ぬかは油分があるので、展着剤のような働きもするようです。
米ぬかのつぶつぶが入ってしまうので、少しスプレーが目詰まり気味でした。



そして、翌日。
米ぬか黒砂糖水をかけた葉のうどん粉はすっかり消えています。
ただし、葉に少し黒い跡が残ってしまいました。



葉の裏のうどん粉はこんな感じ。
指で軽くこすると、パックを落とすような感じで
ぽろぽろと白い粉が取れました。



こちらは、黒砂糖水だけをかけた葉。
綺麗にうどん粉が消えました。
米ぬかを混ぜたものをかけた葉と違って黒い跡はありません。



株をよく観察すると、まだところどころにうどん粉らしきものが残っています。
一回の散布だけでは、根絶できないのかも。
もう一度トライです。



今度は、濃い目の米とぎ汁を用意。
それに同じようにほんの少し黒砂糖を溶かしました。
家庭用の精米機で精米しているので、かなり濃い目のとぎ汁です。
なので、米ぬかもフレッシュ。
お米もオーガニック栽培のもの。



黒砂糖なので、ほんのり色づいて。
米ぬかを溶かしたときと違って、
沈殿や浮遊物もほとんどありません。



同じようにハンドスプレーに移して散布します。



米とぎ汁が入っているので、黒砂糖水がはじかず葉に広がります。
目詰まりもしません。
こんな風に3日ほど続けて葉に散布してみました。



葉裏にももちろんたっぷりと。
”米とぎ汁+黒砂糖”を使ったときには、黒い染みも出ずにすみました。
米ぬかは、どうもかなり薄めの方がよさそうですね。



近くにクモがいても、このやり方なら安心して撒けます。



数日でうどん粉はすっかり消えました。
そのあと、米フリ作戦でうどん粉再発を予防したところ、すっかり葉が元気に。
よれよれしていたところもしっかりしてきて、葉に厚みもでてきたような感じです。



この他にも、うどん粉が出かかった株に
米ぬかを少量手につまんで
乾いた葉に軽くすりこむようにしたら、
まるで消しゴムで消すように
その場でうどん粉病は消えました。
このやり方だと黒い染みもまったく出ないので、
初期のうどん粉にはとても手軽でいいやり方だと思います。
そのあと、米フリ作戦をしておいたら、再発もしませんでした。

黒い染みは、葉が濡れているところに
米ぬかがたくさん付着すると出やすいように感じます。
米フリをするときも、乾いた葉にすることがお勧めです。

inserted by FC2 system