米ぬか撒きのやり方

12月〜1月にかけて
剪定枝などの未熟な有機物と一緒に米ぬかを撒きます。



堆肥で覆っておくと、
寒い間に土ごと発酵が始まって、
白い菌糸がびっしりと張ってきます。



さて、冬の間、びっしりと堆肥の下に張っていた白い菌糸も
春先になるとすっかり姿を消してしまいます。
米ぬかを撒いた表層の土は、
固まって層状になり、
チョコレートかせんべいのような状態になります。



春先には、また米ぬかをうっすらと撒きます。
このとき、葉にもかかるようにすると
うどん粉病の予防が期待できます。
ただし、葉にかかった米ぬかは、
水か箒の先で落としておかないと、
黒い染みになってしまいますので気をつけて。





微生物たちは、季節ごとにその気温にあったものが働き、
リレーしながら土を肥やしていきます。
ですから、この季節の変わり目ごとに米ぬかをうっすらと地面に撒きます。
春は、@桜が咲くころ、
はA入梅のころ、
秋はB八月下旬、
冬はC木々が落葉する前

菌の種類が偏移して活発になっていく
ので、
米ぬかでそれを応援してやります。

このような作業を続けていくと、夏の終わりごろには、写真のように、
ころころに
団粒化した土が自然にできあがっています。




季節によって移り変わる
善玉菌については、
下の図を参考にしてください。

発酵肥料作りでも、
同じような菌のリレーで
良質の発酵肥料が作られていきます。

大自然の中でも、実は同じようなことが起こっていて、
山や林の木々は、
誰も耕さず肥料もあげないのに大きく育っていきます。

土ごと発酵も、
発酵肥料作りも、
そういった自然のシステムを
庭に取り入れるための
工夫のひとつなのです。



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