6月から7月にかけて、
薔薇は来年に向けて体力を蓄えます。
そして、新しいシュートを伸ばします。
お礼肥えから始まってこの時期は、
肥切れすることないように
追肥を欠かしません。
ただし、だんだん高温多湿になってきますから、
よくばって大量の有機質を与えないように。
だいたいいつもの半分くらいを目安に
四季咲き性のよい鉢薔薇には
発酵肥料(あるいは良質の有機肥料)を施します。
ただ、特に夏高温になる地方では、
有機質肥料よりむしろ化成肥料を与えたほうが
安全かもしれません。
庭植えのつるバラやランブラーなど、
あまり大きくなっては困るものには肥料は与えません。
よく返り咲くものや
もっと育って欲しいものには、
庭植えでも与えた方がよいでしょう。
害虫対策として、
ニームオイルを200倍〜500倍程度に薄めて、
2〜3週に一度、庭一面に撒きます。
特にカミキリムシが産卵しやすい、
株元から1メートルくらいまでの幹には念入りに。
ジョーロや液肥が混入できる散水器具などで潅水して、
根から吸わせるのもよいやり方です。
薔薇がニームの木のような状態になります。
薔薇だけでなく、一緒に植えた一年草や宿根草を
夜盗虫などから守るのにも効果的です。
撒いているとびっくりしてカミキリムシが飛び出てくることがあります。
もちろん、すかさずテデトールです。
病気は、うどん粉病にかわって黒点病が見られるようになります。
米ぬかオーガニックを続けていると、
黒点病は、成木には出にくくなるか、
出ても葉が黄変せず、長く木に留まってくれるようになります。
このような葉は、病気に耐えていると考えられますので、
黒点が出てもむしらずに光合成の役に立ってもらいます。
植えたばかりの若い株は、この時期に葉を全部落としてしまうことがあります。
黒点病で薔薇が枯れるということはありませんので、
そのまま様子を見ます。
枝先を少しカットするなどして刺激を与えると、
また新しい葉が出てきます。
そうまでしなくても、秋にはまた綺麗な葉を茂らせます。
蕾がついても、秋までは咲かせない覚悟で摘み続けましょう。
薔薇の体力を回復させることを第一に考えて。
あせらずじっくりと丈夫な成木になるまで育てあげる気持ちが大切です。
梅雨が明けると、長い暑い夏です。
水遣り対策は今のうちから万全に考えておきましょう。
もし、自動潅水装置を設置できるのであれば、
一日2回、早朝と夕方に設定します。
朝は、明け方の5時、
夕方は、すっかり鉢が冷え切った夜8時以降に設定しておくのがお勧めです。
温暖化の影響で熱帯夜が続く昨今、
水遣りをどのようにするのかは、夏越しの重要課題です。
(サマー ソング)
夏に落葉すると言われていますが、
涼しい木陰で管理すると案外丈夫なバラです。