5月の作業

庭の様子

蕾に包まれ期待に満ちた初旬、開花ラッシュで気もそぞろな中旬、花がら摘みに忙しい下旬と
待ちに待ったバラの季節はめまぐるしく進んでいきます。


(マダム アルフレッド キャリエール)

毎朝5時には目が覚めて、出勤前にその日見ごろのバラを撮影。
週末には、オープンガーデンでたくさんのお客様をお迎えしてと
毎日毎日がバラを中心に過ぎていきます。


(グラミスキャッスル アンヌボレイン)

もちろん、家族とのひとときも大切。
夜も寒さを感じなくなるこのころ、週末ごとに庭でバーベキューをします。
夫が作る焼きそばが、我が家の定番メニューです。

生き物たちの様子

バラの開花とともに、庭の巣箱のシジュウカラたちも忙しく子育てを始めます。



えさのイモムシを口にくわえてくるのですが、
初めのうちは、とても警戒心が強くて
近くに人がいるとなかなか中に入ろうとしません。
ツピツピ チチチチと声がしたら、そっと物陰に隠れて見守ります。
巣箱に親が入ると、中から雛鳥の声が聞こえます。



シジュウカラはお行儀がよい鳥で、
えさを与えたあとは必ず雛の糞を口にくわえて持ち去ります。
決して巣箱の下に落とすようなことはしません。

最初のうちは、とても用心深いシジュウカラですが、
だんだん雛鳥が育ってたくさんの餌を必要とするようになってくると
もう辺りをかまっている余裕なんてありません。
ほとんど5分おきくらいに餌のイモムシをくわえてきては、
一目散に巣箱に飛び込んでいくようになります。
このころになると、巣箱の中から聞こえる雛鳥の声もずいぶんしっかりとしてきて
庭に響くようになります。
元気な雛の声を聞くと、巣立ちも間近ということがわかります。

巣立ちの日には、親鳥はもう餌を運ぼうとせず、
少し離れたところから
ジジジジジと独特の声で雛を呼びます。
雛も巣箱の中から同じようにジジジジジと応え、
そうこうするうちに一羽ずつ巣箱から飛び出し、巣立っていきます。







巣立ちからしばらくは親鳥が雛のもとに餌を運んで与えます。
そして、夏の早朝には、このシジュウカラ一家が庭にやってきて
イモムシを綺麗にたいげてくれるのです。^^

今月の作業

地植えのオールドローズなどは、省いてもかまいませんが、
多肥を好むものは、今月も月初めに発酵肥料など良質の有機肥料を与えておきます。
化成肥料や液肥と違って、
有機肥料は、花に悪さをすることはあまり心配ありません。
花の時期は、バラも体力を消耗します。
お礼肥えとして開花後に与えるまで待っていては、
体力の回復に間に合わないのではないでしょうか。
もちろん、花後のシュートが順調に伸びてくれることも期待して。

オーガニックだと、どうしても夏に葉を落としてしまいがちです。
酷暑の前に、十分な成長と来年のシュートを確保するためにも、
開花時期の肥料は大切だと考えています。

アブラムシは、開花のころには、不思議とぱたっと姿を消してしまいます。
天敵たちが優勢になったということですね。
多少出ていても、天敵たちの餌と考えます。



どうしても気になるときは、
テデトールが一番です。

うどん粉病は、気温が高くなるにつれて少なくなりますが、
気になる株には、
夕方米ぬかを”すりすり”または”ふりふり”して夜露にあて、
翌朝、水遣りのときに洗い流すようにすると
とりあえずおさまってくれます。
また発生してきましたら、同じことを繰り返します。
うどん粉は、発生しても大きく広がらなければOKと考えます。

5月後半忙しいのは花がら摘みです。
花をつけたままにしておくとバラの体力の消耗が著しいので
蕊が茶色くなったら摘み取ります。
摘み取った花びらは捨てないで
”オーガニックポプリ”にします。
大きなざるなどに広げて風通しよく天日で一気に乾かせば
色もきれいにあがります。



仕上げに電子レンジで熱を加えて完全に水分を飛ばし、
半年から1年密封しておくと
オイルを使わなくても芳醇な香りに熟成していきます。
出来上がったポプリは、気の利いた入れ物に入れて飾ったり、
お茶ガラ袋に入れてお風呂に入れ、楽しみます。
オーガニックですから、安心ですね。^^
そのほかにも、オーガニックならではの
花びらを利用したジャムや、お酒づくりに挑戦してみるのもよいでしょう。

まだ植えたばかりのティーローズやイングリッシュローズなどは、
花後の株の回復を考えると
花が7部咲きくらいになったら摘み取って花瓶に飾って楽しむのがベターです。


(ロックヒルピーチティー)

これらのバラは四季咲き性もよく、最初の年から調子よく咲きすぎるために
その後の生育がばったり落ちてしまうことがあるからです。
特にオーガニックで育てる場合は、バラはいつも元気でいてもらわなければなりませんから。


(黄色いバラは、エトワールドリヨン)

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