3月の作業

庭の様子

いよいよ庭に春がやってきました。



そこにもここにも、バラの芽がつんつん芽吹いてきます。
クリスマスローズや小球根たちが咲きそろい、
再びめぐってきた春を謳歌します。



かと思うと、春の嵐やなごり雪、遅霜にやきもきしてしまうのもこのころ。
せっかく芽吹いたバラの芽がブラインドになってしまわないかしらと、
天気予報から、目が離せません。




生き物たちの様子

ヒラタアブに続いて、
陽だまりでテントウムシの成虫を見かけるようになります。



テントウムシは、成虫で冬を越し、
暖かくなってくると、活動を始めるのです。
テントウムシは、親子ともども、アブラムシの天敵、
バラの強い味方です。
春先になって、公園などで見つけたら、
庭にそっと連れてきてあげましょう。
きっとオーガニックなバラの庭を気に入ってくれるはずです。

シジュウカラは、恋の季節。
よく晴れた日に、
美しい声で
ツピーツピーと恋の歌を歌っています。
いよいよ巣作りも始めます。
巣作りをしている間はとても警戒心が強いので
決して脅かさないように!
見たくても巣箱の中は覗かない方がよいかもしれません。
驚いて、せっかく作りかけた巣を放置してしまうかもしれませんから。



マルチの下の白い菌糸は、
このころ姿を消してしまいます。



米ぬかと剪定枝や堆肥のマルチは
春になるとまるでせんべいのように固まってしまいます。
季節とともに菌の状況が変わってきたということですね。

今月の作業

バラの葉が展開すると同時に、
米ぬかを庭一面にうっすらと撒きます。
春先に変わる菌の相を手助けし、土ごと発酵を促すためです。
撒くときは、展開したバラの葉にもうっすらとかかるように撒きましょう。

これが、米ぬか花さかじいさん撒き・・・うどん粉予防のテクニックのひとつです。



このあと、後でホースで水をかけるか、
ほうきで軽くたたくかして
余分な米ぬかは振り落としておきます。
米ぬかをたっぷりと葉に付けたままにしておくと、
黒い染みになって残ってしまうことがあるからです。

土ごと発酵や発酵肥料を施すことで
庭に増えていると考える土着菌(有効菌)は、
空中にも漂っていると考えられますが、
葉面に米ぬかが付くことで、それを餌に葉面で元気になり、
病菌からバラを守ってくれるのではないかという理屈です。
こうすることで、
うどん粉病の予防になっているのではと考えています。

多肥を好むものには、今月も追肥をします。
発酵肥料を一握りほど、株もとの土に入れます。
塊で浅めに入れて、土をかけておくのがよいでしょう。

春先は、山でも土着菌が勢いよく活動し始める時期です。
雑木林を散歩していてやたら生育のよい草木を見つけたら、
その株もとの腐葉土をそっとめくってみてください。
もしかしたら、はんぺん(白い菌糸の塊)を見つけることができるかもしれません。
家に持ち帰り、米ぬかで培養すれば、とてもよい種菌になります。
夏の間も腐敗せずに、乾燥生ごみなどを発酵させる力をもっています。



(クレマチス アーマンディー)
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