1月の作業

庭の様子

晩秋からずっと咲いている冬バラたちも
霜に凍りつくころ。


(ディックコスター)

新しい年を迎えて
少しずつ力を取り戻しつつある日差しに
春を想います。
繁茂していた木々もバラも葉をきれいに落とし、
すっきりした庭に立つと、
あそこにも、ここにも、まだ何か植えられるような気がしてきて。
ついつい新しいバラ苗をと
気持ちが緩んでしまいます。
園芸店に行けば、
バラの大苗がびっしりと並びんでいて。
クリスマスローズも店先に並び始め、
それはそれは、悩ましい季節でもあったりして。

オーガニックな庭では、
オーガニックに向いた丈夫な薔薇を選ぶのがポイントです。
薔薇図鑑で、「初心者向け」とか「耐病性がある」「強健」などのキーワードを頼りに
新しく迎える薔薇を考えるのも楽しい作業です。
庭の環境条件に合った丈夫な薔薇を選ぶことができれば、
オーガニックな薔薇作りは、半分成功したようなものです。


生き物たちの様子

虫たちは、どこかでひっそりと冬越しをしているのでしょう。
ほとんど見かけることはありません。
そのかわり、にぎやかなのは、野鳥たち。
スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、
シジュウカラ、メジロと、
毎日いろんな小鳥たちが庭にやってきます。
にぎやかで楽しいのですが、
ヒヨドリなどは、せっかく開いたクリスマスローズの花弁を食べてしまうことも!
また、米ぬかを撒いたあとの庭には、
スズメが大挙してやってきて土を蹴散らし、
そのあとのお掃除が大変という報告もよく聞きます。
(米ぬかを撒いたら、木酢液を500倍くらいに薄めて撒き、
米ぬかを土になじませておくと大丈夫だと思いますが。。。)
でも、冬場は、野鳥たちにとってもつらい季節なのでしょう。
多少のことは、まあ、いいかなと思うことも、
オーガニックな庭造りには必要かもしれません。



今月の作業

気温が1年で一番低くなるこの時期は、
12月のページでもお話した発酵肥料を作るのに最も適した時期。
お酒もお漬物も、寒い地方の方がおいしいのと同じように、
気温が低いほうが、雑菌が繁殖しにくく、
また発酵の過程がゆっくりと進むために良いものができます。
晩秋から始めて、第二弾、第三弾と
この時期にも続けて発酵肥料作りをし、
1年分を作ってしまい、寝かせておくのもよいでしょう。
12月に有機物マルチを施した庭には、
そろそろ白い菌糸が張ってくるころです。



一雨降って、米ぬかが土によくなじみ、
しばらくしたころにマルチをめくって見てください。
白い菌糸のコロニーが見えたら、「土ごと発酵」のスタートです!

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